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『終身雇用』は守りの制度

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終身雇用制度は不明確だと思います。

 

守りの制度

本田圭佑さんは、

終身雇用について、

「守りの制度」という表現をしています。

「安定というのは錯覚で、そんなものは、
存在しない」とも言っています。

私も同じことを考えます。

終身雇用とは、

要は会社が倒産しない限り、

定年まで正社員が雇用され続けるという制度です。

 

「終身雇用」の安心感と矛盾

そもそも、社会において、

自分が奉仕した対価として報酬をもらうことが「働き」であり、

どんな規模の会社であろうと、

自分がした働きが、会社の利益にならなければ、

会社にとってはマイナスなわけです。

もし、一人一人の働きが利益を生み出さないのであれば、

当然、会社は倒産します。

そう考えると、

まず差し出すべきは、

「雇用される側」であり、

雇用する側ではないはずなのです。

しかし、この制度自体が、

無条件に雇用される側を守る制度になっており、

貰うことが大前提になっている制度なのです。

そこに矛盾を感じます。

と言うよりかは、不可能な制度だと感じてしまうのです。

きっとこの制度ができた根本の理由としては、

会社側の都合であり、

すぐに転職したり退職する人を減らしたい理由であったりとか、

自分の会社を選んでほしいとか、

そう言う理由も含まれている、「カモフラージュ」の制度であり、

この制度自体が人の「安心感」をチラつかせているだけの制度だなと思ってしまうのです。

 

苦渋の選択もある

そもそも、会社が経営難になった時に、

仮に全く働かない人がいた場合に、

直接的な理由は言わないにしても、

その人に辞めてもらう方向に進めていくでしょう。

しかし、会社側からしたら、

もっと多くの人を守ることだったり、

社会貢献の観点からして、

人を切るのも一つの選択になり得ると思うのです。

しかし、これを冷たい選択だとか、非常だとか思わない方がいいと思うのです。

 

企業も困っている

本田選手が言っていたように、

「安定」というのは、錯覚であり、

そんなものは存在しないと考えています。

むしろ、安定という錯覚の状況に安心して、

例えば、やるべき仕事を怠ったり、

惰性で仕事をする人が増えてしまうような状況なら、

本当に正社員のための制度になっているのかと思ってしまいます。

そんな曖昧な制度ではなく、

もしかしたら、最後まで雇用することができないかも知れないと伝えた上で、

自分一人でもやっていけるように、この会社で力をつけておいて下さいと言った方が、

素直だなと思います。

しかし、そう言ってしまうと、

「安心したい人」が離れてしまうから言えないという状態なのでしょうか。

トヨタ自動車のCEOの豊田章男氏も「終身雇用は難しい」と話しました。

これは私の推測ですが、

この制度が保てるかどうかはさておき、

豊田氏は、この制度をあまり採用したくないように感じるのです。

本田選手が言うように、

守りの制度であり、

競争を生まない制度だと考えているのではないでしょうか。

豊田氏はイチローさんとも交流があり、

「一流のものを作り上げるには、競争が必要」と捉えていると思います。

しかし、立場的に堂々とそれを言うことができないのではないでしょうか。

 

自分を磨く

競争と言うと、否定的に考えたり、

そこを避けて通りたくなるのが、

人の心理だと思いますが、競争のない世界など存在するのでしょうか。

これは誰かと競うという意味でなくとも、

企業からしたら、

より能力が高く、姿勢が良い人を雇用したいでしょうし、

会社じゃなくとも、自分の人生のパートナーを選ぶ時でさえも、

より良い人を選ぼうとするはずなのです。

自ずとそこに競争が生まれてしまうのです。

これがこの世の真理だと思います。

そう考えると、下手に安心感を手にしてしまって、

努力をしないでいいと思ってしまうような制度を作り上げてしまうのではなく、

自分を磨くことが必要に迫られるような社会作りをしていくべきだと思うのです。

 

安心は成長と共にある

これからの世の中は、

人でなくとも機能する仕事も増えてきます。

実際、無人のレジや受付も出てきています。

会社側からすると、雇用しなくとも機能するのであれば、

当然雇用する人の数を減らしていくでしょう。

副業をする人も増えている中で、

一つの会社で、ただ制度に守られながら就労していくという考え自体が、

時代錯誤になってきているのではないでしょうか。

安心は誰かに守られることによって、生まれるのではなく、

自分が一歩前に進み続けることによって生まれる。

そう気づいている人が、

この世の中で適応していける人です。

とは言っても、モノが溢れている時代に、

挑戦して、食いっぱぐれることはまずないでしょう。

どんどん自分のしたいことに挑戦していきたいものです。

ともに前進していきましょう。

ではこの辺で。

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